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水彩画の面白さ(4)

16.06.21

透明絵具と不透明絵具の違いをみて見ましょう。下の写真はその違いを表しています。透明絵具で青色(コバルトブルー)を塗り次に黄色(カドミウムイエロー)を重ねると左図①のようになります。この場合重なったところが緑色に近い色になります。しかし不透明絵具(ガッシュ)では右図②のように黄色が強く残っていて、先に塗った青色があまり見えません。透明水彩画では、この特徴を生かしながら、色を薄く重ねていき、描き進めていきます。
また、透明水彩画においては、一番明るいところは下地の紙の白さを残して何も塗らないでおくという画法としますが、不透明水彩画は一番明るいところには白絵具を使って明るく見せます。白絵具を使って明るさを出すより、紙のもとの白さを生かす透明水彩のほうが明るく輝くように見えます。また彩色しても顔料が細かいために光を通し、紙に届いた光と顔料の色が一緒に反射して目に届くために深味がある色にもなります。このあたりは実際に描いて試してください。

・・続く

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M.H