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水彩画の面白さ(3)

16.06.21

今回は水彩画の材料の話から少し離れ、最近の展覧会のご案内をしましょう。現在、愛知県美術館で開かれている「デュフィ展」です。ラウル・デュフィは1877年フランスの海辺の街ル・アーブルに生まれ、その地の美術学校を経て、パリに居を移し活躍した画家です。
彼の作風は色彩の美しさと自由奔放なデッサンから生まれる「生きる喜び」を表したものと言えます。しかし反面そのことが表面的にとらえられたことも事実です。
先日、この展覧会に足を運びましたが、平日ということもあって閑散としていました。しかしその内容は素晴らしく、まさにデュフィの感性に満ち満ちた作品群に圧倒されました。油絵だけでなく水彩画も多く展示され、その色彩の美しさとみずみずしさには感心します。名古屋で開かれる多くの団体展と違い、一人の画家が持つ個性が会場いっぱいにあふれるこうした展覧会こそお勧めです。そこでは画家の個性や内面まで感じることが出来るからです。そんなことで、今回は、ぜひ「デュフィ展」に足を運んでみてはいかがですかというご案内です。
「デュフィ展」は12月7日まで愛知県美術館10階で開催されています。(2014年11月26日現在)

 

M.H