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水彩画の面白さ(2)

16.06.21

先日は透明水彩絵具と、不透明水彩絵具の話をしました。街中の展覧会やギャラりーでよく見かける水彩画はほとんどが透明水彩絵具で描かれたものです。その特徴は、まず元の紙の白さを最大限に生かして描いていることです。
もともとの紙の白さは一番白く、そこに透明な絵具を薄めにかけるわけですから、絵具の下から紙の白さが浮き出て、光にあたると明るく輝くような印象を受けます。その理由ですが、透明水彩絵具は、顔料の粒子がとても細かく光を通しやすく、下地の紙まで光が届いて、その反射で輝くように明るく見えるわけです。ですから描くときにはその特徴を十分に理解して進めることが大切です。街で見かけたら、そのようなことを思いながら鑑賞するのもまた楽しみが増えます。

・・・続く。

 

M.H