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16.07.21

karate-caracter

石尾台  堀内 泰

中央台小学校体育館で毎日曜日の午前に空手教室を開いてから五十年近くになる。
空手を始めたきっかけは、人助けは口先だけではどうしようもない正義感だった。
不良に脅され困っている人を助けたいという単純な動機だった。
いわゆる「百万人と雖も我ゆかん」の心境である。
その後、続けてみて分かったことは、単に相手を倒す武術論だけでなく集中力がとても身につく。球技等のチームプレーと違い、個人の力だけが頼りなので一瞬の判断が勝敗に繋がる。相手の目の動きを追い、瞬時に突き蹴りの意図を読み取り備える。
この集中力、洞察力は仕事でも非常に役立ち、うまくいかない時や気分がめいることがあっても空手に打ち込むことによりうまく切換えることができた。
稽古中、気合で腹底からありったけの声を出すので、すがすがしい気分になれ実に気持ちがいい。一方、稽古に通う子供達にとっても礼節を重んじるので、いつのまにか礼儀作法が身ににつく。挨拶、感謝等の気持ちをきちんと言葉で伝えることができるようになるし、目上の人との言葉使いも正しくなる。最近女性の愛好者が増え、熱心に励む人は姿勢が良くなり護身術も学べる。真剣に打ち込めば、どんな時でも物に動じず自信に繋がることは請負いでであ。