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深夜独酔 kiyoharu koide
16.07.21
喉がからからで目がさめる。夜中の二時である。
よたよたと起き上がり冷蔵庫を開け350mlカンビールを一気に飲み干す。さらに一缶を抜く。
誰も文句をいうやつはいない。深夜のキッチンの独り飲みである。
軽く酔いが回る。突然言いようのない不安が押し寄せる。
仕事、生活、健康、経済破綻、、、超高齢の身でこれらにどう対処していくのか。
対応のしようがないではないか。あらためて愕然とする。恐怖である。
さらにビールを抜く。次第に開き直ってくる。「まあ、なんとかなるさ。
いままでもなんとかなって来たんだ」。
深夜独酔、明日はいらない。