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高森山を活用しよう

15.01.20

高蔵寺ニュータウンのほぼ中央に鎮座する高森山。身近で緑も濃く散策に手頃の山です。

高森小学校のわきの緩い坂道を上り、右手の長い石段を横目に見て過ぎると間もなく木に囲まれた登り口が見える。ちょとした山歩きの気分を味わう。運が良ければ、リスが灌木の間から飛び出てきて横切るのが見える。息が荒くなり始めるころ大きなニュータウン竣工記念の石碑がある広場に出る。先を進み水道タンクのわき道を歩くと、先ほどの石段の上部の道と交差する。目の前の小公園の左手からややきつい坂を登ると数分で頂上に着く

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頂上はヤブ状に茂る木々に囲まれた狭い平地があるだけ。展望は全くきかない。立派な看板があり、住民や子供たちが、かつてはげ山だったこの山にドングリを植え、緑を復活させたと書かれている。

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雑木が覆い隠している名古屋の市街地や雄大な濃尾平野の景観を想像しているうちに「余計なことをしてくれた」と腹が立ってきた。

はげ山に奈良の若草山のように芝生をはやしたら、この高森山は絶好の子供らの遊び場になっていたはずだ。四季折々、広々とした景色を足元に家族で弁当を広げ、子供らが山頂周辺を走り回る。高森山は住民たちの大変な財産になっただろう。だが現状は、人を寄せ付けない何の魅力もないヤブの山だ。

いや、今からでも遅くない。せめて頂上周辺だけでも木を切り払い、眺望を取り戻してほしい。ドラえもんの裏山」みたいに、子供らの絶好の冒険と夢の遊び場に生まれ変われるだろう。

山にドングリを植えた人たちの善意や狙いは疑いない。しかし、植えっぱなしは無責任だ。山は、人の手が入ってこそ生きる。高森山は、子育てに最適の「公園の中のニュータウン」の中核になる魅力を秘めている。